若いころは天狗になっていた
原田 今日はよろしくお願いします! 品川くんは戦友ですよ。お疲れさまでした。
品川 原田さんこそ、お疲れさまでした。大変な仕事でしたね(笑)。
この連載も読んだことあるんですよ。たしか、失敗をした人が出るとか……。
原田 失敗してない人も出てるから大丈夫!(笑)ちなみに品川くんは「反省」と聞いて思い浮かぶことはある?
品川 若いころ、すべての人に対して態度が悪かったことですね。本当に反省してます。スタッフさんとの打ち合わせで、ヘッドホンつけてて下向いてたんですよ。当時は天狗になってて「俺が本番で面白いことさえ言えば、誰も恥かかないでしょ」と思ってたんですよ。
先輩も後輩も関係なく、すごい人だと思ったらリスペクトできるんですけど、自分が相手を認められないと感じた瞬間にシャットアウトしてました。
原田 それは自信からくるものか、単純に相手をなめてたのか、どっちだった?
品川 単純にバカだったんですよね。誰にも媚びないのが、カッコいいお笑い芸人のスタンスだと思い込んでました。不良やヤンキーへの憧れもカッコよさへの勘違いから始まるじゃないですか。それと同じ感覚です。
原田 そうだね(笑)。
品川 ただ、それでトガった芸風ならまだいいんですけど、僕らの場合はポップな芸だったんですよ。裏で斜に構えてて、収録が始まったら「どうも~!」って笑ってるのって、すごくダサいじゃないですか?
原田 アハハ! ある意味、プロフェッショナルだとは思うけどね。
品川 いやいや、ただのバカですよ。若手のころは、ダウンタウンさんの魔法にかかってたんです。ダウンタウンさんの態度が悪いという意味ではなくて、おふたりの不良っぽい感じに憧れてたんですよね。
松本人志さんが、ポツリとセンスがいいひと言で笑いをとる引き芸に憧れてやってみたこともありました。全然ウケなくて、その刀はすぐに鞘に収めました(笑)。
原田 そうだったんだ! 品川くんは昔から唯一無二の笑いを持っていたイメージがあるから意外だなあ。
本当の自分は違うと思っていた
品川 本当にあのころは、松本さんへの憧れや天狗になっていたり、仕事で疲れてたりが重なって、態度が悪くなってしまったんですよね。
僕、もともとは陽気なやつだったんですよ。中学時代は雪の日にブリーフ1枚で外に出てクラスのやつを笑わせてたし、やんちゃしてた時期もケンカは強くなかったから、仲間を笑わせるポジションでした。でも、芸人になりたてのころは“自分は昔からトガってた”と思い込んでいたんです。
原田 そんな経緯があったんだね。今は、その魔法はとけてますか?
品川 そうですね。今のほうが素に近いかも。でも“最近品川は丸くなった”とか言われるんですけど、気性が荒い部分は残っているので、それも違うかな、と。
原田 違和感があるんだ。
品川 変わったとしたら、映画を撮った経験が大きいです。映画は俳優さんがクランクインする衣装を決めたり、打ち合わせをしたり、何か月も前から準備する。一致団結して俳優さんをカッコよく、面白く撮りたいと、愛情を注ぐじゃないですか。
原田 そうだね。
品川 テレビ局の人たちも、僕らにそれをしてくれているんだ、と気がついたんですよね。収録前に何回も打ち合わせしたり、街ブラのロケでも事前に店に許諾をとったり……誰も僕をつまらない男に撮りたい、なんて人はいない。そんなスタッフさんたちに対して、すごく失礼なことをしてたんですよね。
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/articles/6001f85b6ff8276c5909b9a2528d815bb383d7e3
引用元: ・【品川祐】“嫌われ芸人”時代を振り返る「態度悪いのがカッコいいと思っていた」 [首都圏の虎★]
シンプルに態度が悪かったやつだと思う。
最近はちょっと品川に同情してる