アメリカで挑戦するのは、舞台の上に立ちながら、一人喋りで笑わせる「スタンドアップコメディ」。タブーを恐れず時事ネタをまくし立てる、日本での村本の芸風が生かせるスタイルだ。
「僕がやっていることは『お笑いじゃない』とか『活動家だ』とか、よく言われます。でも、どうも日本のお笑いは多種多様じゃない感じがする。いろんなお笑いがあっていいはずなんですよ。それを探しにいきたい」と村本は言う。
なぜアメリカに挑戦するのか。“異端”扱いされても、嫌われても、なぜ、彼は喋ることをやめないのか。そして、日本のお笑いのどこに限界を感じたのか。思いを聞いた。
「安倍政権」とか口にしたら、客がバーっと引いていく
《インタビューは、1月某日、新宿にある「ルミネtheよしもと」の控え室で行われた。出番を終えたウーマンラッシュアワーは、吉本興業の闇営業問題や、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」をめぐる問題を盛り込んだネタをステージで披露したばかりだった。
自虐と社会風刺を混ぜたトークは、観客の爆笑をかっさらったが、出演者の中でも群を抜いて際立っていた。アメリカの話を聞こうと思ったが、村本は終えたばかりの舞台について、マシンガンのように話し始めた。》
(村本)今日も「桜を見る会」のネタをやりましたけど、僕はそれをやってる方がすごくスリリングで、いいなと思うんです。
パッと見たらわかるんですけど、お笑いを見に来てくれる人は女の人が多くて。やっぱり、社会問題に触れた途端に生理的に引いてしまう、みたいな反応が返ってくるわけですよ。
「公文書」って口にしたら、おっさんはニヤニヤするのに対して、若い女性はこのワード1個で嫌悪感というか。ちょっと引いてしまう、みたいな感覚があるんです。
「安倍政権」とか口にしたらもっと引く。でも、気にせず沖縄の基地問題なんかの話を喋りますよね。そうすると、もうバーって引いていくわけですよ。
そうやって、引いて引いて引いていった先にドーンと笑いを取った時の跳ね返り方が、僕は興奮するわけです。
《コンビの政治ネタが一躍注目を集めるようになったのは、2017年ごろだ。年末特番『THE MANZAI』で沖縄の米軍基地問題を風刺するネタを披露し、視聴者に強烈なインパクトを残した。
村本自身は、もともと政治への関心は低かったという。情報バラエティー番組『ワイドナショー』に出たい一心で勉強を始め、AbemaTVのニュース番組『AbemaPrime』でレギュラーを務めるうち、政治の話を積極的にするようになった。》
僕はもともとサッカー選手になりたかったんですけど、実力がなかったから17歳くらいの時に諦めて。福井の田舎で、テレビでお笑いを見ながら、「あの中に行きたい」と思って芸人を目指しました。そこを目指して大阪に行って、漫才をやりつづけて、テレビにも出るようになった。
その中で、年をとっていくにつれてどんどん人との繋がりが増えて、沖縄に行って米軍基地の話をしたり、福島に行ったりするようにもなって。自分が求めたのか引き寄せたのかはわからないんですけど。
そうすると、自分の中で『言いたいこと』が出てくるんですよ。そして、僕はやっぱりそれを笑いで伝えたいと思った。
お笑いやる時に思ってもいないことを喋るのが昔から苦手だったし、1度の出番で10分くらいしか喋れないんだから、ほんなら全部言いたいことを言おうと。
「野球選手になりたいと思っている。ちょっとやってみてくれ」みたいに、コンビで架空の設定をもとに笑いを進めていくものはやりたくないと思ったわけです。野球選手になりたいとは思ってないし、舞台で嘘をついてもしょうがないと。それが政治の話をしている理由です。
2/12(水) 9:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200212-00010000-huffpost-soci
引用元: ・【芸能】ウーマンラッシュアワー村本大輔、アメリカ進出を宣言 日本のお笑いに「限界」を感じた理由
どこぞのメイクアップアーティストみたいになれるといいですねww
「海外の芸人からコメディアンの姿勢を感じた」
《そんな村本が注目しているのが、アメリカのスタンドアップコメディだ。コメディアンが1人でマイクの前に立ち、話術のみで笑いを取るアメリカで主流のジャンルのこと。
政治や宗教、人種差別、性、時事問題などタブー視される題材を扱い、内容は日本のお笑いと比べると“過激”だ。
村本は、本場のスタンドアップコメディに挑戦するため、2021年春を目標にアメリカ進出を目指すという。》
2021年の1月から3月くらいに、ニューヨークかロスに行きたいと思ってます。スタンドアップでマイクを持って喋ることに挑戦したい。
スタンドアップとの出会いは…日本でたまたま僕らの漫才を見た外国人が、「ジョージ・カーリンを思い出した」ってTwitterに書いてて、「誰だろう」と気になりました。アメリカのコメディの創始者、レジェンドみたいな人なんですけど。
それから、彼について知って、その後も海外のコメディアンを調べたりドキュメンタリーを見たりして、「(日本のお笑いと)全然違うやんけ」って衝撃を受けたんですよ。
「全然違う」と言っても、どっちがいいか悪いか、じゃないですよ。「違う」んです。それで、僕はどっちかって言ったら「こっち(アメリカ)の方が面白い」と思ったわけです。
面白いと思う方に飛び込んでみたいから、アメリカに行きたいんです。
日本の芸人といったら、売れるとどうしても漫才やネタをつくることから離れてしまって、テレビのタレントになってしまう感じがありますよね。でも、テレビ局がつくった「笑い屋」の笑いに囲まれてたら、テレビの外側、お茶の間の声なんて聞こえるわけがない。
海外の芸人は、「生の笑い声がなかったら、俺が俺でなくなる」というようなことを言うんですよ。それで、たった1人で数万人の客を集める。海外の芸人からコメディアンの姿勢を感じたんです。
たとえば、ホワイトハウスの晩餐会にミシェル・ウルフという女芸人が呼ばれて、そこで彼女はトランプ大統領をディスりまくるわけですよ。ブーイングが起きて、トランプが「もう二度と芸人は出さない」って怒るくらい。
当時、ミシェル・ウルフはトランプ政権擁護派の人たちから叩かれまくった。あれはやりすぎだと。今まではある程度ジョークで笑いにしてたけど、グイグイいきすぎてるんじゃないか、みたいに。
でもミシェル・ウルフは、そこで謝罪するんじゃなくて、「本当、臆病な大統領ね」みたいなことを言うんです。
そういう姿勢です。コメディを用いて、社会、世界、政治を監視してる感じがする。あと、本質的で、構造的な話をする。表面的にニュースを茶化すんじゃなくて、構造から説明して、理不尽なところを鋭く突くんです。
僕はその姿勢が大事だと思うし、興味があるんです。
桜を見る会は、もう、真逆じゃないですか。芸人は太鼓持ちであそこに行っている。安倍さんがどんな人で、いま何をしているかということは、多分そこまで自覚していない。ただのアイコンなんですよね。「総理大臣」という有名人。その人とただ写真を撮りたいだけなんですよ。
そこに安倍政権の支持者がきて、「芸能人を呼べる安倍さんはすごい」と彼らは思う。芸能人が「総理大臣」というアイコンに集まって、「芸能人」というアイコンに支持者が集まっている構図ですよね。そこに実がないような気がするんです。
以下ソースで
まだアメリカ行ってなかったの?
もういい歳だろ
最低の芸人
と素直に応援するやつ、前より増えてる説
馬鹿ってバレてるからだよ
早よ行けよ
村本なんかとはレベルが違いすぎる